約 745,904 件
https://w.atwiki.jp/sakuyataityo/pages/144.html
【Befor】 ____,. -―‐-- 、 / \ / ヽ \ / / \ \____, / / / ヽ ヽ ヽ__,ノ´ ,' / / / ヽ i \ \ | / i / | i ∨ ヽ. ヽ ! | | | \! ハ. ! ! 」 | |∨ | | レwリ`< V! // | | / | | | ィf伃テトミー ヽ /rえV /|/ | | | Vr少' |/ ヒソ ムイ あいつらのせいでおじい様は失脚したわ。 / 八 ', 、 ! | / __ハ. ', 人 | お父様もお母様もその立て直しで奔走して…… / /.......... ', ', -‐',. イ |\ / | ', ',>-、< V | ヽ 絶対文句言ってやるんだから!. / / / ̄ ̄ ̄`ヽハ ∨丕 ! { `ー ┴‐--、 | ノ | ... } ∨V} 人 \ 弋´ r' / Ⅳ.} / >―--、 _ノ \ V´ ̄ ̄ ̄`¨/ 人リ / \/ , <.【After】 ,. ' .ヽ / , 、 . , ' , / / ヽ . / / / . / . ../ ' | / | i 、 ', . /イ . . . / / , | { | | | | 、 l. ., . ' ., | { { |! ∨ { | | |! { ! | ! | | |! | | |{ ノ,ヽ{ 、! |∨ ト, | | | | | |Ⅵ!、T、 Tヾ } ∨` /ー/ }-!-/ | } | | |! | |_,ィ羊≧、 /イ / ,/ィ≦羊、}/ | } |{ | i . {イ! 廴,.ィ匕 }/ ´廴ィ七 斥 | ' { Ⅵ { ム r之こソっ r之こソ ' , , { もう、喋らないで…… | 从、 〉|ノ . . . . |! , {' . . . . }ノ / ,! .| |/ } `¨ |! ;! {| |! , /! ト、 消えてよ、お願いだから…… / | ム| |! ,.---、 |{ ;j/ ., | | .、 ,. ' | }\ j! ‘ ー ’ !! /イ , , \ / | | >/ . j' ィゝ'/ / .ヽ . / | | - 、r ┴、 ` ¨ ´,.-┴、, / \ . , /| |/// , ∨ 、 / { _ , . { //j }// / }! } { |/////ヽ , ! 、 ' /// // \ /,.-―-、 | |//////ハ | | ヽ /// //////ヽ/ _∧_ ∨! . . i |////////} / } ∨// //////// \ / }///∧ | {////////|/ / + 調教後 ┏──――――――――──―――┓│ 名前:【ルイズ】│l ステータス―─┳―――――――──────────────┓┗┤分類 │【奴隷】 ┣――――――┼─────────────────────┫ │体力 │【50/50】 ┣──────┼─────────────────────┫ │心 |【6/6】 ┣──────┼─────────────────────┫ │精神状態 |【従属】 ┣──────┼─────────────────────┫ │装備 |【なし】 ┣──────┼─────────────────────┫ │経験 |【有り(非処女)】 ┣──────┼─────────────────────┫ │調教 |【55/100】 ┣──────┼─────────────────────┫ │調教レベル .|【M:10 B:15 V:25 A:5】 ┣──────┼─────────────────────┫ |l アビリティ ─┴───────────────────―――――――――――┓ ┗┤なし ┗─────────────────────────────――――――─┛ ルイズ 地球人でワシズの孫娘。そのワシズは、地球側が敗北したため失脚したらしい。 実は作者がこの娘を”いぢめる”ために本スレを作成した。 なお、絶壁胸などの身体的特徴は成長させないと明言されている。 + メタ情報 実はワシズは宇宙人であるため、ルイズは宇宙人とのクォーターと言うことになる。 地球編14日目が初出。 ザンギャット帝国に文句を言うために密航を試みるが、スクデットに転送される。 スクデット侵略完了までに保護しないと・・・ スクデット編16日目第三学園で遭遇。『妹達』の12345号の能力でやる夫達に捕まる。 捕獲後調教室で一度やる夫と会話をするが、あまりの無知蒙昧かつ高慢であったため、やる夫のS心をすごく刺激した。 自身の膣と連動するオナホを仕掛けられ、不定期的かつ突然に快感が襲う調教を受ける羽目になっている。 (このオナホは解除するのを忘れたままになっているようである) 26日目の調教時に、「本音で答えろ」と言われた場合、 『捕獲時のルイズの人格』による「本音」が出るように羽衣狐によって催眠術がなされていた。 最終的には捕獲以前の人格をも壊され、淡い恋心を抱いていた相手の顔も思い出せなくなった。 + 主な悪行 祖父の権力を振りかざして好き勝手傲慢に振舞っていた。 勝手に避難所から出歩いて、はやてに窘められていた。 警護役であるはやての言うことをまったく聞かず、はやての心労を溜めた(地味に地球滅亡の危機の一因)。 フェイトの作ったホットケーキを気に入り度々作らせていたが、一度としてお礼を言ったことが無い。 それどころか「むしろ食べてあげるんだから感謝しなさい的」な態度で接していた(フェイトはよく分からないのでニコニコ対応したが、はやての心労が加速した) 地球侵略完了後、ワシズ失脚の文句(と言う名の逆恨み)を言う為にザンギャット基地の転送装置に密航。 その際、勝手に涼宮ハルヒを仲間認定し、強引に同行してハルヒのストレスを溜めた(ウェザードーパント暴走の一因) 勝手に同行したにもかかわらずハルヒやキョン子の言うことを全く聞かなかった。 スクデット第三学園に保護された後も好き勝手に振舞い、桜咲刹那に迷惑をかけていた。 とどめにやる夫に対しても傲慢な態度で応対したため、S気を刺激した。 やる夫の調教によって、過去の傲慢な自分に対して嫌気がさし、豹変したかのように従順な態度を取るようになった。 イジューレ温泉編で妊娠が発覚し、ボーイド編ではアーヴァロルに残留することになった。 お嬢様育ちなため非力で腕力はアコ以下なので雑用はできず、言うまでも無く家事も苦手。 それでもアコや友達になった美樹さやかから料理を教わっている姿が目撃されている。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4731.html
前ページ次ページルイズの魔龍伝 5.ルイズとクックベリーパイ 「さて、ここへ呼んだ理由は分かるかの?ミス・ヴァリエール」 「…私の代わりに使い魔が戦ったとはいえ決闘に応じてしまった事と、それで壊した中庭の事でしょうか」 本塔の最上階に位置する学院長室、ルイズとゼロの目の前には杖を手にしたオスマンと その横にコルベールが真剣な眼差しで立っていた。 決闘後、直ちに使い魔ともども学院長室に呼び出されたルイズは一体どんな処分が下されるのか不安になっていた。 修理費用の請求に関しては次の仕送りまで多少、金額的余裕があるので大丈夫だ。 しかし「あのゼロのルイズがとうとう決闘問題を起こした」となれば実家の方にも話が伝わって あとはもう実家の両親とアカデミー勤めの長姉による不祥事説教祭りが始まるに違いない。 「あー…決闘に関しては事情を聞けばグラモンの馬鹿息子が原因のようじゃからお主は不問じゃ。 中庭も教師達が完全に修復したわい、かかる費用も請求せん。」 と、不安で青い顔をしているルイズに言い切ったオスマンが手にした杖をゼロに向けた。 「この使い魔殿について知っておる事を正直に話せば、の話じゃが」 「俺だと?」 「私達も騒ぎの一部始終を見…他の者から聞いたのだがゼロ…ガンダム殿で良かったかな? 君が放ったあの雷、あれはトライアングル…いや、純粋に威力だけで見るならスクウェアクラスに匹敵する」 「トライアングル…スクウェア…?」 「何?ミス・ヴァリエールからは何も聞いてないのか?」 「もっ、申し訳ありませんミスタ・コルベール!あのね、“トライアングル”“スクウェア”っていうのは 一回の詠唱でメイジが組み合わせられる属性の数を表すの、これはそのままメイジとしての技量を表すわ。 一つでドット、二つでライン、三つでトライアングル、四つでスクウェア、スクウェアは最高位のランクよ。」 「模範的な回答で何より。その最高位のレベルと同じ威力の雷が出せる使い魔で、しかもこの世界には 存在しない種族ときている。我々としてもミス・ヴァリエールを信じたい所だが……」 「俺の存在がこの世界の脅威になるのではないか、この娘が俺を上手く扱えるか、という事か」 「すまないがそう受け取ってもらって構わない」 「ミスタ・コルベール!私が召喚した使い魔なんですから私がしっかりとこの使い魔の手綱をとってみせます!」 コルベールの言葉に自信満々と答えたルイズだが、あの雷がルイズに不安を与えていた。 どんな使い魔にも負けない威力のあの雷を持つ使い魔を…私は扱えるのだろうか? 「…この娘の手足となって色々とこき使われる気はないが、別にこの世界にとって 脅威になるような事はしない。俺の剣は悪に轟く雷鳴だ」 そう言ってゼロは、昨夜にルイズと話したのと同じ事をオスマンとコルベールに話した。 「成る程、スダ・ドアカというこことは別の世界で騎士をしていたと…」 「あぁ」 「にわかには信じがたいが異世界という存在とユニオン族…君のような姿をした種族がいるとはまた興味深いね。 その世界の騎士はみんな君のような事が出来るのかい?」 「いや、そういうのは俺の剣の流派だけだ。騎士は剣で戦ったり機兵という巨大な機械の操手を勤めるのが一般的だな」 「剣術!雷を繰り出す剣術とは実に興味深い!しかも今の“キヘイ”とは何かね!? ゴーレムの類?うぅむこれは興味深い、後で私の研究室に来てみないかね!悪いようにはしない!」 「なっ!?」 「ミスタ・コルベール、そこまでにしときなさい」 「あ、えぇ申し訳ありませんオールド・オスマン」 ゼロに迫るコルベールをオスマンが制し、その様子を見てルイズは唖然としていた。 「ミスタ・コルベールって前々から変わってるって言われてたけど…これは…」 「ともかく、話を聞いた限りではこの世界の脅威となり得る存在ではない事は分かった。 今までの非礼、どうか許してはくれまいか」 「いいさ、しかし事情は分かったからといって俺も死ぬまでこの世界にいるつもりはない。 元の世界に返れる手段ぐらいあるだろう?」 「それがじゃのぅ…本来はこの地におる幻獣を召喚する魔法ゆえに送り返すという方法は 今まで取られた事もなく、そういった手段も存在しないんじゃ」 「存在しないだと?それじゃあ俺は一生をこの世界で終えろというのか!?」 「我々の方でもその手段は極力探してはみるが…どうか、それまではどうか ミス・ヴァリエールの使い魔を勤めてはくれないか、ゼロガンダム殿」 「…それならば止むを得まい」 「そう言ってくれると、助かるのう」 オスマンとの話が終わり学院長室から退室しようとするゼロに、オスマンが何か思い出した様子で ゼロに一言問いかけた。 「時にゼロ殿、「ムーア界」という名前に聞き覚えは?」 「…すまないが無い」 ムーア界という言葉は何となく聞いた覚えはあるが、明確には覚えておらずこう返すしかなった。 「近い内にゼロ殿だけご足労願えるかの?そのゼロ殿が来た世界の事で話がしたいんじゃ。 ヴァリエールのお嬢ちゃんには悪いが二人きりで、の」 「情報になりそうな事ならいつでもいい、どうせここの生徒でもないし時間はある」 そうして部屋を退室したゼロとルイズ。 二人の間のちょっと微妙な空気の中、ルイズがゼロに話しかけた。 「ねぇ、ガンダム」 「何だ?」 「…やっぱり元の場所に帰りたい?使い魔って、そんなに嫌なの?」 いつも高飛車な調子ではなく相手の様子を伺うように話しかけるルイズ。 「見知らぬ世界に来ていきなり下着を洗えと言われたらそりゃあ嫌だろう」 「まだ昨日の事根に持ってるの?まったく…」 「だが、元の世界に帰りたいといえば…どうだろうな」 「え?」 「…あの世界での俺の戦いは終わった。それからは、後に続く者達のやる事さ」 ゼロは考えていた。雷龍剣と自分の宿命が終わった今、あの世界に自分は不要だと。 そんなゼロをよそに何とも要領を得ないルイズだった。 ごぎゅうぅ その時、どこからか気の抜けた音が聞こえてきた。 「何?今の音…」 「あぁ、そういえば昼食を食べ損ねていたな…」 この音はゼロの腹の音だった、クスリとしながらルイズが話す。 「じゃあガンダムは私の授業に付き合わなくていいわ、厨房に行って来て何かもらってきなさい」 「いいのか?」 「派手に勝った使い魔が腹の音をさせてたら主人の私が恥ずかしいわ」 という事で、空腹のゼロはルイズと別れ厨房の方へと向かった。 「あ、ゴーレムさん」 「おぉっ、こいつが“ヴァリエールの小さなゴーレム”か!確かに変わった形してんなぁ! こいつがあの貴族の坊っちゃんをひーこら言わせてたとはねぇ」 厨房に入ったゼロを出迎えたのはシエスタと、コック服を身に纏った太っちょながら精悍な顔つきの顔の男だった。 「こちらはコック長のマルトーさん、厨房で一番偉い人ですよ」 「おぅ!俺がこの魔法学院の味の番人、マルトーだ!」 ぐっと付き立てた親指を自分にびしっと向けながらノリ良く答える。 「俺はゼロガンダムだ、ゼロでいい。そういえばメイドの君にも名乗ってなかったな」 「そういえば私も名乗ってませんでしたね、私はシエスタと申します」 シエスタがゼロに向かって丁寧にお辞儀をする。 「本当に喋ってらぁ、お前さんゴーレムにしちゃあ変わってるねぇ」 その先入観を打ち破るように再びゼロの腹の音が鳴った。 「今の音…なんでしょうか?」 「…実はな」 「はぁっはっはっは!おめぇさんゴーレムじゃなかったのか!」 「ゼロさん…そういう種族だったんですか?」 「ここじゃそうらしいな、まったくこの世界のゴーレムというのを一度お目にかかりたいもんだ」 コック達の賄いシチューを食べながらマルトーやシエスタと談笑するゼロ。 物珍しさに他のメイド達やコックも集まっていた。 「あの決闘見てたぜ!すげぇ雷だったな!」 「アンタのおかげでシエスタが無事だったようなもんさね!」 どうやらあの決闘を見ていた者がこの中にも何人かいたようでゼロに話しかけてきた者もいた。 「おい昼間の忙しいって時におめーら何やってんだ!」 「す、すいやせんマルトーさん!」 厨房が笑いに包まれる中、空になった皿を見たシエスタがゼロにお代わりを持ちかける。 朝食を抜かれ決闘で技まで使ってしまったゼロにとって二皿目のシチューもあっという間に 腹の足しになってしまった。 「すまなかったな、皆の大切な賄いを2杯も馳走になって。 後で俺にも何か手伝わせてくれ。施しを受けた以上恩は返さねばならん」 「いいって事よ、貴族の野郎どもあれこれ文句つけて残すからな。 それにあんた貴族の使い魔だけど貴族よかよっぽど良い奴だ! これから飯はしみったれたパンとスープじゃなくて賄いのシチューにするよ! まったくあの量のパンとスープってご主人様って奴は使い魔を何だと思ってるのかねぇ」 マルトーに背中を叩かれているゼロにシエスタが話しかけた 「あの…実はあの後、あの貴族様がちゃんと謝りに来て下さって…。それで…私からもゼロさんに何かお礼を…」 「いや、礼なら俺よりルイズにしてくれ」 「え?でも決闘で勝ったのは…」 「そうだぜ、何も主人の肩持つこたぁねぇよ」 厨房でのやりとりや決闘騒ぎでで分かった事だが、ここではメイドやコックといった 魔法を使わない者は貴族に対してあまりいい印象を持っていないようだとゼロは感じた。 ギーシュのあの態度やルイズの無駄に高いプライドを思い返せば即座に納得する話ではあるのだが。 とはいえゼロも食堂でのルイズのやり取りにちょっと感心しており、。 「だが、俺はあくまでルイズが決闘を受けると言ったから受けて勝ったまでだ。 シエスタに対する横暴だって一番最初に止めたのはルイズであって俺は途中から割り入っただけだしな」 「そういえば…そう…でしたね」 「そんなもんかねぇ全く、貴族様ってのは分からんよ」 「あのギーシュという小僧よりは多少貴族らしいさ。ま、それを差し引いても色々と子供だが」 「お礼…どうしましょう…私に出来る事なんて炊事洗濯家事お菓子ぐらいしか……」 「ふむ」 その時、ゼロの脳裏に一つの単語が浮かび上がった。 夕食も終わりいわゆる自由時間である寮内、机に向かっているルイズの横では ゼロが自身の剣を抜いて眺めていた。 「勉強か?」 「魔法が出来ても出来なくても、勉強ってのは大事よ」 本を読んでいたルイズが顔をゼロの方に向ける。 「うわぁ、その剣ボロボロじゃない」 ゼロが手にしていた鉄剣は刃の部分が所々こぼれ落ちており、刀身も高熱に晒されたかのように あちこち変色していた。 「…あの技を使うのは久しぶりだったからな、つい力の加減を間違えた」 「それ、魔法なの?」 「魔法じゃない、俺の一族…“雷の一族”だけが使える雷龍剣の技だ。」 「でも魔法みたいじゃないのよ」 本を閉じたルイズが顔をゼロの方に向けたまま顔を机に伏せる。 昼間のあの技は確かに凄かったものの、魔法の使えない自分より遥かに凄いとなんだか自分が情けない。 そんなルイズの気持ちがちょっとふて腐れた声になっていた。 「使い魔が魔法を使えて……主人は魔法を使えない……おかしな話ね」 その時、部屋のドアを誰かがノックした。 「? 誰よこんな時間に」 ルイズがドアを開けるとそこには籠と下着を持ったシエスタが立っていた。 「あの…ゼロさんに頼まれていた洗濯物を…」 その瞬間、いつものルイズの顔に戻り剣を鞘に戻していたゼロをキッと睨む。 「ガ~ン~ダ~ムゥ~!!自分の仕事をメイドに押しつけてぇ~!!」 「す、すみませんすみません!洗い場を探しているのを見つけて私から引き受けたんです!」 「……まぁそうならいいけど、アンタ昼から謝りすぎよ」 「はいすみま…いえ何でもありません!大丈夫です!」 この娘、何だか放っておけない気がする。 まるで犬か猫でも見るような、そんな感情を抱きつつルイズは温かい目でシエスタを見ていた。 「フフッ、まぁいいわ。用はこれだけ?」 「あのですね、これを…」 シエスタの洗濯物をルイズが受け取りながらシエスタが手にした籠から何かを取り出す。 「これって…クックベリーパイ?」 「はい、お昼の時のお礼です。お口に合うかどうか…」 そこにはルイズの好物であるクックベリーパイがまるまる一ホール乗ったお皿が合った。 焼きたてのようでベリーの甘酸っぱい匂いとパイ生地の香ばしい香りがふんわりと鼻をくすぐる。 「あら、中々おいしそうじゃない。お茶淹れてくれる?」 「はい!只今」 シエスタが部屋を出た後、ルイズがテーブルにクックベリーパイを置いた。 このクックベリーパイ、自身の大好物であるためちょっと顔がにやついている。 「好きなのか?それ」 「あげないわよ~ガンダム」 「…俺は別に食べたいとは言ってないぞ」 ルイズのほくほくした顔を見てとりあえず自分の提案が正しかったと感じるゼロ。 しばらくするとカップとティーポット、皿にフォークやナイフなどが乗った盆を持ったシエスタがやって来た。 手早くパイを切り分けルイズにパイの乗った皿を置く。 「あの…ゼロさんもいかがですか?」 「いいのよ食べたくないって言ってたし~」 ルイズが嬉しそうな顔でパイを口に運ぶ。 「マルトーさんが忙しかったので、私が代わりに作ったのですが…お味のほうは…」 神妙な顔で味わっているルイズにシエスタは恐る恐る味を聞いてみた。 「……」 「…おいしい、おいしいわシエスタ!」 「あぁ…っ、ありがとうございます!」 シエスタの顔が瞬間的にパァッと明るくなった。 にやけた顔でパイを口に運ぶルイズと幸せそうな顔でルイズを見つめるシエスタ。 「クックベリーパイ、お好きなんですよね。ゼロさんから聞きました」 「あれ?そんな事は別に言ってないような……」 「何、今朝方お前が寝言で言っていたのを聞いただけだ」 「……こンの使い魔ぁ~!」 「黙って食え、折角シエスタがお前の為に焼いたんだ」 「し、仕方ないわねぇ。今回はこれで勘弁してやるんだから」 パイの美味しさに頬を緩めたりゼロの言葉に怒ったりころころと表情を変えるルイズと ルイズから美味しいという言葉を貰い微笑みながらやれお茶のおかわりだの彼女に世話を焼くシエスタ。 授業の爆発騒ぎにギーシュとの決闘と、今日は騒ぎが多かったなと思い返しながら二人を見守っているゼロ。 その時、また部屋のドアをノックする音が聞こえた。 「今度は誰?」 ルイズがドアを開けるとギーシュが立っていた、流石にいつもの調子ではなくちょっとバツが悪そうだ。 よく見ると頬が掌の形に赤くなっている 「や、やぁ…ルイズ…」 ルイズの幸せそうな顔が一気に「何しに来たのよ」というしかめっ面になる。 シエスタはやっぱりオロオロしており、ゼロは二人を一瞥して視線を窓の外に向けた。 「決闘に負けたから約束は果たすよ…その、君が最後になってしまったけど……」 「昼間のやり取りは僕が間違っていた、心から謝ろう。あの時はつい調子に乗ってしまったり 正論にカッとして禁止されている決闘を申し込んだり男として情けなかったよ。 決闘に負けた今じゃ……痛いほどよく分かる。」 「ま、反省してるようだし許してやろうかしら。 どうせそのほっぺ、モンモランシーか二股かけた一年の子に引っ叩かれたんでしょ」 「勘がいいね…モンモランシーに昼間の事を全部話した上で謝ったらまた一撃もらったよ… でも“これに懲りたら他の娘に手を出すのはやめてね”って許してくれたんだよ!? モンモランシーは僕を見捨てていなかったんだ!死中に活を見出したよ僕ァ!!」 「うっさいバカップルの片割れ」 「おごっ!!」 「さっきから一体なにやってるのルイ…あらいい匂いね」 「あ、もし良かったらいただきますか?」 「クックベリーパイね、じゃあちょっと頂こうかしら」 「キュ、キュルケェ!あんた私ののクックベリーパイを勝手に食べるんじゃないわよ!」 「あーら、このベリーの赤色はまさに私の髪のような灼熱のような赤だと思わなくて?」 「ギーシュ…遅いと思ったら今度はゼロのルイズに…っ!」 「どう見ても違うよモンモランシー!!僕は謝りに行って…」 「そうよこんなヘタレのキザ、あんたからあげるって言われてもそのままゴミに出す位いらないわ!」 「ギーシュがヘタレのキザだからいらないってぇ!?確かにヘタレでキザだけど聞き捨てならないわ!」 「かばってるようで抉ってるよモンモランシー……」 ルイズがギーシュをローキックでダウンさせている時に、騒ぎを聞きつけたキュルケがやって来て さっきまでルイズが座っていた席でクックベリーパイを味わっている。 そしてギーシュの様子を見に来たモンモランシーが勘違いをしてルイズと口論しており、 蹴飛ばされたギーシュがなだめているが時折二人からどつかれていた。 「やかましいな……だがルイズがいつもの調子に戻ったようだし、良しとするか」 飽きれながらゼロが眺めていたルイズの部屋の様子は、昨夜より少し騒がしく賑やかだった。 前ページ次ページルイズの魔龍伝
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/953.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】小説 【名前】ルイズ 【属性】魔法使い 【年齢】17歳と5ヶ月 【長所】虚無の魔法使い 【短所】色々と年齢相応とは見えない 【備考】平賀才人を召喚した直後の年齢が16歳で、それから20巻までで1年5ヶ月経過しているので17歳と5ヶ月 vol.1 修正 vol.3
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/318.html
「さすがは魔法学院本塔の壁ね・・・・。物理衝撃が弱点?あの禿のオッサン適当な事言って・・・・」 そういって巨大な2つの月の下で舌打ちをしたのは『土くれのフーケ』、今最もトリステインで有名な神出鬼没な怪盗である ちなみに土くれとは盗みの技からつけられたものであり、その一例にまず『錬金』によって扉や壁を土くれに変えて警備を無力化、 そして巨大ゴーレムによる力技で兵士達を蹴散らし白昼堂々とお宝を盗む 最後に犯行現場自分のサインを置いていく、こんな感じである そして今回もこのトリステイン魔法学院に安置されているマジック・アイテムを頂きに来たのであった 「せっかくここまで来たんだから何としてでも持ち帰りたい・・・・、ん?」 人の気配を感じたのかフーケは『レビテーション』を小さく唱え、宙を浮き静かに中庭の植え込みに消えた そして代わりに現れたのはルイズ、キュルケ、風竜に乗ったタバサ、そして二本の剣を抱えたロムであった 少し時間を遡る 「あんた・・・・その剣はなんなの?」 「見ればわかるじゃない、ロムへのプレゼントよ」 「・・・・・・・・」「・・・・・・・・」 ルイズ達が街に買い物に行ったその夜、修羅場の第2ラウンドがルイズの始まろうとしていた 「どういう意味ツェルプトー?」 ルイズが両手を腰に付け天敵キュルケを睨む そしてルイズの問い掛けにキュルケが悠然と答える 「だから、私今日、ロムが欲しがっていた剣を街まで行って買ってきたのよ」 「おあいにく様、使い魔の使う道具くらい主である私が揃えてあげましたから」 二人が虎と竜の如くにらみ合いを始める 一方ロムは (レイナもこんな風に他の女性と喧嘩していたな・・・・、それにしてもこれではまた決闘になってしまう! 早く止めなければ) 「なあ二人ともそろそろ止めにしないか」 「ちょっと!あんたまたこの女に尻尾を振る気!?」 ルイズがロムを睨む 「いや、そうではないが」 「ねぇロム?あなたはゼロが買ったボロい剣よりも 私が買ったこのピカピカで大きくて太い剣の方がいいでしょ?」 キュルケがロムの腕に大きな胸を押し付けながら言う デルフリンガーがカタカタ震えているが今は気にならなかった 「だ~れがゼロですって!それにそいつから離れなさいよツェルプトー!!」 「嫉妬はみっともないわよ?ヴァリエール」 キュルケが勝ち誇った感じで言った 「嫉妬?誰が嫉妬しているのよ!」 「そうじゃない、ロムが欲しがってた剣をあたしが難なく手に入れてプレゼントしたから嫉妬しているのよ!」 「誰がよ!そんな勘違いやめてよね!ゲルマニアで男漁りし過ぎたからトリステインまで留学してきた癖に!!」 その一言でここまでまで優位だったはずのキュルケの顔色が変わった 「言ってくれるわねヴァリエール」 「何よ、本当の事でしょ?」 キュルケの変化に気付いたルイズは冷たい笑みを浮かべながら挑発を続ける そして同時二人は手に杖に手をかけた 「いかん!二人とも止めてくれ!」 ロムは二人を止めようとした所で二人の間につむじ風が巻き起こり杖が吹き飛ぶ 出所はタバサであった 「室内」 タバサが淡々と言った ここでやったら危険だと言いたいのだろう それでもルイズとキュルケはにらみ合いを続けた 「ねぇ、このままでは埒があかないわ、決闘をして勝った方の剣をロムが持つことにしない?」 「いいわよ、負けた後に泣きべそかかない用に努力しなさいよ」 「それはこっちのセリフよ!」 遂に恐れていた事が現実になった事にロムは落胆した 決闘の場所は中庭の本塔前に決まり四人は部屋を後にした ロムも二本の剣を持って部屋を出ようとした時こんな声が聞こえた気がした 「・・・・御愁傷様」 「何故こうなるんだ・・・・」 「これが一番早く決まる」 「君はひょっとして楽しんでいないか?」 ロムの問い掛けにタバサが小さく答える タバサは風竜に乗って飛んでいるがロムはロープで本塔に吊るされていた 「いいことヴァリエール!あのロープを切ってロムを地面に落としたほうが勝ちよ。勝った方の剣をロムが使う。いいわね?」 「いいわよ」 キュルケの問い掛けにルイズは硬い表情で頷いた 「使う魔法は自由、ただし、あたしは後攻、ハンデよ」 「いいわ」 「じゃあどうぞ」 「頼むぞマスター・・・・、また顔の前で爆発なんて事はナシだからな」 ロムが静かに呟くと同時にルイズは短くルーンを唱え始めた そして呪文詠唱を完了させる、そして気合いを入れて杖を振った 「えーーーい!!」 呪文が成功すれば火の玉がでるはず・・・・なのだが杖からは何もでない しかし一瞬遅れてロムの後ろの壁が爆発した 爆風に少し巻き込まれる 「マスター!」 ロムの叫びが響いた、しかしローブが切れた様子がなかった 「あはははは!流石ゼロのルイズ!ロープを切らずに壁を爆発させるなんて器用ね!!」 キュルケが笑うとルイズがとても悔しそうな表情を見せた 「次は私の番ね、それ!」 既に詠唱を終えたらしく付けから突然巨大な火の玉『ファイヤーボール』が出てくる それは高速でロープに向かって行き、切り裂いた ロムは地面に落ちるが見事着地、その瞬間上からパチパチパチと小さく拍手なようなものが聞こえた (まさか彼女これを見たいが為にこんな条件を・・・・) 上を見上げたらその彼女は無表情でロムを見ていた 一方フーケは中庭の植え込みから一部始終を見ていた ルイズの魔法で壁にヒビが入ったことにも気付いていた 一体あの爆発する呪文は何なのだろうと疑問に思ったが取り敢えず今は目の前のチャンスを逃さない為に詠唱を始めた そして長い詠唱を終えて地面に向けて杖を振り薄く笑う 音を立て地面が盛り上がった 「残念ねヴァリエール!」 勝ち誇ったキュルケは大声で笑った。 ルイズは勝負に負けたのが悔しいのか膝をついてしょぼんと肩を落としている 「マスター・・・・」 ロムはそんなルイズの姿を見て複雑な気分になった 「さてダーリン、今すぐに縄を解いてあげるわ」 そう言って嬉しそうにロムに近づくキュルケ、その時であった なんとルイズの後ろから突然巨大なゴーレムが現れた! 「なっ・・・・・・・・」 「な、何あれ、きゃあああああ!」 キュルケが悲鳴をあげる、ルイズは恐怖まだ膝を地に付けており立てないでいた 「マスターー!!」 ロムは力技でロープを内側からちぎり、ルイズを飛び込みながらゴーレムに踏み潰される間一髪の所で救出する そして地面に引きずられる 「マスター大丈夫か!」 「ロ、ロム・・・・」 ルイズは恐怖で震えていた「タバサ!剣をくれ!ルイズを頼む!」 既にキュルケを救出していたタバサはコクッと頷き、ルイズを風竜に掴ませ、キュルケが買ってきた剣をロムに渡す ゴーレムは既に宝物庫の壁を破壊しており、その穴から細長い箱を抱えた黒いローブの人間が出てきた そしてローブの奥の顔の笑みが深くなった 「さあ行くわよ」 「逃がすか!」 ロムは思いっきり剣を黒ローブを纏った人間に投げるがゴーレムに防がれ剣は折れてしまった そしてゴーレムは突然砂ぼこりを起こして崩れ去り、収まったころには既に黒いローブは去っていた 残ったのは茫然とする四人と風竜 そして壁に刻まれていたメッセージ 『巨人の剣』確かに徴収いたしました 土くれのフーケ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/300.html
「・・・・」 失神しているルイズの前で、おとーさんは困っているように見えます。 すると、ドアが開いてある人物が顔をだしました。その人物はおとーさんにここに至った経緯を説明してくれました。 その人物は(こんなドアあったっけ?)と、家に新しく出来たドアに近づいてじろじろ見ていました。 すると、突然ドアが開いて、中を覗こうとした女の子と鉢合せをしてしまいました。その距離実に20センチ。女の子は固まっていましたが、その人物は吃驚することもなく気さくに話しかけました。 「やぁ、僕りすのターくん。カリフラワーじゃぁないんだよ」 その台詞をちゃんと聞いたかどうかは分かりませんが、女の子はターくんが話し終わると同時に失神して倒れてしまいました。 「旦那。と、言うわけなんですよ・・・」 おとーさんはその話を聞いた後、おもむろにベッドの方を見ました。 ター君はその様子をみてポンと手を叩き「なるほど」と呟きました。 二人はベッドへルイズを運びました。おとーさんはター君へこの部屋に入らないようにと告げるとそのまま自分の家にター君を帰しました。 「・・カリ・・フラワー・・・んんんん」 ルイズは少々うなされている様でした。 おとーさんはそんなルイズを見てしばらく待ってからルイズを起こしました。 ルイズは飛び起きると目の前にいるおとーさんを捕まえて 「あああ、あのドアの向こうは、どど、どうなってるのよ!!!」 おとーさんは不思議そうにルイズを見ています。ルイズはその様子を見て(あれは夢だったのかしら?)と考え 「な、なんでもないわよ」 と言い、おとーさんに着替えを手伝うようにいいました。おとーさんは服を取りに行く為にルイズに背を向けると「くすくす」 と笑っていました。 着替えが終わり支度を済ませたところで 「朝食にいくわよ。付いて来なさい」 ルイズはおとーさんにそういいました。 (なんかこの使い魔私をバカにしてるみたいなのよね。食事で上下関係をハッキリ認識させてやるんだから) ルイズはそんな事を考えながら部屋を出ました。 するとキュルケとばったり出会ってしまったのでした。 「あら、ルイズ。おはよう」 「・・・おはよう、キュルケ・・」 ルイズはあからさまに嫌そうな顔をしています 「この白いゴーレムがあなたの使い魔?よく召喚できたわね~」 「うるさいわねぇ。正真正銘、私が召喚したんだからケチつけないでよ!!」 「そんなに怒らなくてもいいじゃない。フフッ・・・これが私の使い魔、フレイム。サラマンダーよ。しかも火竜山脈の・・・。 好事家に見せたらきっとかなりの高値をつけてくれるでしょうね・・・。」 キュルケとルイズがサラマンダーを見ると、おとーさんとフレイムが見つめ合っていました。そのうちフレイムは滝のような 汗を流し始めついには地面に這い蹲りました。 「フレイムどうしたの?・・・まぁいいわ、行くわよ」 サラマンダーの行動に首を傾げるキュルケでしたがそのままどこかへ行ってしまいました。 「あんた、何やったの??」 ルイズがおとーさんに尋ねると、おとーさんは一言こういいました。 「おとーさん・・・にらめっこ強い」 それを聞いたルイズはその場で吹き出して笑い始めました。 おとーさんはそんなルイズをみてなんだか少し嬉しそうでした・・・
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8557.html
「ドラゴンクエストモンスターズ+」よりスラおを召喚。 ゼロのルイズと魔物の勇者-01 ゼロのルイズと魔物の勇者-02 ゼロのルイズと魔物の勇者-03 ゼロのルイズと魔物の勇者-04 ゼロのルイズと魔物の勇者-05 ゼロのルイズと魔物の勇者-06 ゼロのルイズと魔物の勇者-07 ゼロのルイズと魔物の勇者-08 ゼロのルイズと魔物の勇者-09
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/640.html
朝からルイズはそわそわしていました。いつも寝坊するのにおとーさんが来る前から起きていました。もっとも殆ど寝てないという方が正解ですが。 いつものように支度を済ませ朝食をとり・・・と行動したかったのですが手が震えます。それでも着替えはおとーさんがいつも通りに手伝ってくれるおかげでなんとかなりました。 食堂に行くとおとーさんに色々な人が話しかけてきました。コック長のマルトーはおとーさんの事を我等が剣と言い、メイド達はなぜかおとーさんを触りまくっています。 ルイズはちょっと怒りながらおとーさんをメイド達から引き離しましたが、今度は生徒達が触りまくっています。 「な、何なのよいったい・・・」 ルイズが不審に思っているとギーシュが現れました。 「やぁ、ミス・ヴァリエール。君の使い魔は・・・あぁ、やはりそうか」 指で顔を掻きながらギーシュが少し困ったような顔をしています。 「ギーシュこれはどういうことよ?」 この事態の原因がギーシュだと直感したルイズは詰め寄ります。 「おお。怒らないでくれミス・ヴァリエール。実はあの決闘の後、僕はモンモランシーに許してもらえてね仲直りする事が出来たんだ。 君の使い魔に負けたことで真実の愛がわかったんだ!!僕はモンモランシーをこれからもずっと愛していく!!」 いつの間にかギーシュの横に来ていたモンモランシーが頬を赤く染めています。そんな彼女をギーシュは優しく抱き寄せるとこう言いました。 「君の使い魔は僕たちのキューピットなんだよ」 「ふんふん、それを皆に言いふらしたのね」 ルイズはすこし眉をひくつけせながら言いました。 「あ・・いや、言いふらしたつもりは無いんだが・・・どうも違った方向に話しが広まった・・・かな?」 ギーシュはもみくちゃにされているおとーさんを見ながら弁解しました。 「と、とにかく僕は君の使い魔を憎んだりとかは一切無いよ。むしろ感謝してるくらいなんだ。このお礼は改めてさせてもらうよ」 ギーシュはそう言うとバスケットを持ったモンモランシーとどこかへ行ってしまいました。 取り残されたルイズは、ほとほと困っていましたが先生達が騒ぎを治めてくれたおかげでなんとか落ち着きました。 ルイズは朝食を取ろうとした時、おとーさんの食事を昨日と同じ質素な食事のままにしている事を思い出し自分の食事を分けようとしました。 ところが、おとーさんの食事はなぜかはしばみ草のフルコースでした。 (ななな、何よこれ!! 完全な嫌がらせじゃないの~~~!!) ルイズは真っ青になっていましたが、目の前からタバサが声をかけます。 「それは私から」 ルイズはタバサを睨み付けましたが、タバサは涼しげにこう言いました。 「喜んで食べてる」 ルイズは何を言ってとばかりにおとーさんを見ますが嬉しそうに食べてました。 (なんでタバサがおとーさんの好みを知ってるのかしら・・・) 腑に落ちないルイズでしたが、おとーさんが嬉しそうなので今度からはしばみ草をメインにしようかなとか考えていました。 朝食が終わってまた騒ぎになる前にさっさと部屋に戻ったルイズとおとーさんは扉の前に立っています。 「じゃぁ、おとーさん案内してもらうわよ」 朝の緊張もどこへやら、ルイズは貴族の威厳をかもし出しながら扉を開けました。 「え?靴を脱ぐの?なんで???」 おとーさんから靴を脱ぐように言われたルイズは困惑してしまいましたが、そういう風習なのかと考えて渋々扉の前で靴を脱ぎました。 扉の向こうは色々変わった部屋でルイズの興味を大いにそそりました。 草を編んだ物を敷き詰めた床 足が低く丸い形をしたテーブルとその周りに置いてある四角いクッション 木組みに白い紙を張っただけの扉 食料と冷気を中に閉じ込める白い鉄の箱 小さなドアノブの様な物を捻るだけで火が出る台 ネジの様な物を捻ると水が出る管 ジリリリリリリ~ン 黒いものが突然音を出すとおとーさんが近づき徐にその一部を持ち上げ耳に当てています。しかも何やら独り言を言っているようです。 「お、おとーさんそれなに??」 ルイズは訝しげにおとーさんに尋ねましたが「デンワ」と答えて終わりでした。 (黒い物の名前だと思うけど、どんなものだか教えてくれないとわからないじゃない) ルイズが少し不機嫌になっていると、おとーさんがテーブルの前のクッションに座るように言いました。 飲み物を持ってくるから待ってて欲しいとの事でした。おとーさんはさっきの白い鉄の箱を開けると何やらグラスに注いで持ってきました。 「お、おとーさんこれ飲めるの??」 グラスの中の液体は真っ黒でブクブク泡が出ています。以前にコルベール先生の授業で見せてもらったビンに入った液体を思い出したルイズは飲むのをためらっていました。 おとーさんから美味しいからと説明され意を決したルイズは一気に飲もうとして口と鼻から盛大に吹き出してしまいました。 「ゴホッゲホッ・・・やっぱり飲めないじゃないのよ!!!!」 咳き込みながら目から涙と鼻からコーラをたらしおとーさんに詰め寄るルイズでした・・・ その頃、キュルケは「犬が・・・破裂・・・触手・・怖い・・」と魘されていました
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/833.html
ルイズと幽香は他者と一歩送れて朝食の席を立つ。 これから、幽香を入れての、初めての授業である。 「・・・むきゅー。この本、興味深いわ。ここの世界の魔法も会得して、 絶対に魔理沙をぎゃふんと言わせてやるわ」 第4話 こんどこそ すごい 本領発揮 他の生徒から数分遅れてルイズと幽香が教室に入る。 すると、赤い髪をしたスタイル抜群の女性がルイズの姿を認めると、近づいてくる。 「あらルイズ、おはよう」 「・・・おはよう、キュルケ」 ルイズは心底嫌な顔を、キュルケは悪戯を楽しむような顔をしている。 「この人が貴方の召喚した使い魔?」 「そうよ、幽香こそ「使い魔じゃないわ。あくまでルイズとは対等のつもりよ」ってちょっと」 キュルケの質問に、ルイズが自慢げに答えようとしたところ、幽香の口から驚きの言葉が漏れた。 「ち、ちょっと、前に一応ではあっても敬おうって言ってたじゃない」 「いや、なんかやっぱり慣れない事はするもんじゃないわねって事で」 「余りにも酷いわ・・・」 ルイズの絶望感に満ちた声が漏れる。もちろん、それはキュルケにも聞こえていたわけで。 「あははは、ルイズ、なんだかとんでもないのを召喚したみたいね?」 「ふ、ふん!これでも実力は本物・・・なんだからねっ!多分!」 「多分って何よ、私は本気さえ出せれば分けはあっても負けたことは無いわ」 「ふふ、でもあたしはちゃんとした使い魔を召喚したのよ?おいで、フレイム」 すると、教室で他の使い魔と話して(?)いたオレンジ色のトカゲの様な大きな生き物が歩いてきた。 「あら、火の象徴の生き物?」 微妙に不快そうな顔をする幽香。 「そうよ。この尻尾、素晴らしいと思わない?」 確かに、とルイズは思う。この尻尾から見るに、サラマンダーの中でもそれなりに 高位にあるのだろう。と、容易に想像が付く。 「ふーん・・・知能の割に力はあるのね。花、燃やさないでね」 「ふふ、あたしが指示したりしなきゃ、そうそう火なんて吹かないわよ」 「ふーん、ならいいわ」 完全にルイズは蚊帳の外である。 「ちよっと幽香、せめて他人の前では使い魔らしく振舞って頂戴よ」 「嫌よ、逆にルイズしか居ないんなら・・・考えなくも無いけど、他人の前で使い魔 ・・・と言うより、ルイズより下だなんて思われたくないわ」 「ふふ、ルイズ、貴方、使い魔に忠誠も見せて貰えないようだからモテないのよ・・・」 「私はアンタみたいに他人に媚を振り分けるほど暇じゃないのよ」 ルイズが反論をするが、キュルケは幽香に興味があるようだ。 「ねぇ、貴方はなんて名前なの?」 「あら、こちらの貴族は相手に先に名乗らせるの?」 「そうね、こちらから名乗りましょうか。あたしはキュルケ。微熱のキュルケ。」 キュルケはそこで一旦区切ると、ルイズにあてつけるように胸を張り、幽香に向かって艶かしい視線を送る。 「ささやかに燃える情熱は微熱。でも、世の男性はそれでいちころなのですわ。あなたと違ってね?」 キュルケは視線を幽香の胸に移動させ、その後視線をルイズの胸に固定し、嘲るような笑みを浮かべる。 「じゃ、失礼?」 そのまま、キュルケはさっそうと歩いていく。歩く姿でさえ何か色気のような物があった。 「キィィィッ!くやしいっ!何よ何よ!絶対幽香のほうが使い魔としての格は高いんだからっ!」 「・・・・・・」 「どうしたのよ、幽香?」 「胸で・・・負けたわ。そうそう負けることは無かったのに・・・」 「・・・そう」 幽香は割りと本気で悔しがっているようだ。 そこに何故かキュルケが戻ってくる。 「ルイズ、貴方、タバサの部屋に入った何か、見なかった?」 「・・・? いえ、見てないけど?」 「うーん。やっぱりルイズも見てないか・・・」 「どうしたのよ?」 「ううん、ただ、タバサが後で戻ってはいるとはいえ、本が減ったりしてるって嘆いてたのよ」 「ふぅん・・・普通、生徒ならタバサの部屋じゃなくて図書室に行くと思うけど・・・」 「だから妙なのよ。まぁいいわ。見つけたらあたしに言ってね。それじゃ」 こんどこそキュルケは男性の群れに戻っていく。 「変なの・・・」 「へぇ、この学園、図書室なんてあったんだ」 「えぇ、まぁ、一般生徒じゃ入れないところもあるけどね」 「ふぅん・・・まぁいいわ、前に居るの、先生でしょ?」 「げ、危なかったわ。ありがと幽香」 「どういたしまして」 前に来た先生、シュヴルーズ先生が口を開く。 「おはよう皆様、私はこの季節に召喚された使い魔を見るのが好きなのですよ・・・ 本当に皆さん、色々な・・・色々な・・・」 シュヴルーズはルイズの隣に居る幽香を見て凍りつく。 「・・・えー、本当に色々な使い魔が居るのですね・・・」 「ちょっと、ミセス・シュヴルーズ!人の使い魔みて硬直するのは止めてください!」 「そうよ、使い魔を一通り見てみたけど、私以上の生き物・・・いや、かろうじて対抗できそうなのは、 そこの青もやしの竜しか居ないわよ?」 幽香は青もやし・・・いや、タバサを指差して言う。 タバサは反応しない。それに対してキュルケが反応する。 「ちょっとそこの使い魔、タバサをもやし呼ばわりとは、 礼儀がなってないんじゃない?」 「あら、すいませんね。昔、そこのタバサ、だっけ? に似た人が紫もやしと呼ばれて居たので、つい呼んでしまいましたわ。 非礼をお詫びします」 「くっ・・・わ、わかればいいのよ!」 周りからは明らかに喧嘩を売りに行ったキュルケを上手く受け流すほどの知慧を 見せた幽香に控えめながらも感嘆の声が漏れる。 ルイズは幽香の耳元でささやく。 (よくやったわ幽香!) 「ゃん!」 「え?」 しかし幽香はそれに気づかなかったようで、ルイズの息が幽香の耳に入り、 思わず嬌声を上げてしまう。 その声はやけに色っぽく、何人かの男子生徒が反応してしまう。 その耳を押さえて甘い声を上げながら顔を赤らめるという動作を 幽香のスタイルとルックスを見ていたギーシュは直視してしまった。 「・・・可憐だ。薔薇たる私が、あの花を手に取らない?そんなことはあり得ない。そんなことは―――!」 ギーシュは、ルイズの最初の召喚、そう、コルベール場外ホームラン事件を見ているのだ。 もちろん幽香の名乗り上げも聞いている。 「そうだ、花だ!全ての美しい花は私の物、ならば私が薔薇である必要は何処にもなくて―――!」 気障なギーシュがなにやら叫んでいるが関係ないことである。 しかし、ミセス・シュヴルーズ先生は耐えられなかったらしい。 「ふがっ!」 「しばらく黙っていなさい。では授業を始めましょう」 「ふがふぐふもっふー!」 ギーシュの喚く声が五月蝿いので生徒達によって窓から落とされる。 これは痛い。 「では、今日は使い魔を召喚して皆さん疲れているでしょうし、土魔法の基本、錬金 のおさらいをしましょう。それでは・・・」 シュヴルーズ先生が錬金の理論を説明している。 しかし、ルイズにとっては実技が出来ない分、座学はかなり優秀な方である。 そんなルイズにとっては、非常に退屈な授業である。 しかし、幽香はしきりに頷きながら、その授業の内容を咀嚼している様であった。 「幽香、意味わかるの?」 「うーん、分からないわけじゃないんだけど、どうにもピンと来ないわ。 せめて、一回でも実技が見れれば・・・」 「・・・貴方、実は頭良い?」 「・・・伊達に数百年生きてないわ」 「うそっ!貴方、そんなに生きてたの!?」 「言ってなかったかしら?妖怪は軽く千年は生きたりするわよ。 ま、種族にもよるけどね」 「・・・何か、常識が崩れて来たわ」 この時、ルイズは不覚にも大きな声を上げていてしまった。 「ミス・ヴァリエール!」 「はっ!はい!」 「随分と余裕のようですね。では、私がやるつもりだった 錬金の魔法を実演していただきましょう。大丈夫です。 貴方はとても優秀な生徒と聞いています。さぁ」 途端に周りがザワザワと騒ぎ始める。 「あの・・・先生、やめさせた方がいいと思います」 「もう爆発は見たくありません!」 「触ると爆発する技ってあったわね」 周りの生徒達が口々に止めろ止めろと騒ぎ立てる。 その様子を見て、なおルイズはその指名を受けた。 「やります!」 ルイズのこの宣言で、生徒達が隠れようとした。 「―――静かにしてくださらない?」 しかし、ルイズの隣に居た女性、いや、使い魔の幽香が、 この喧騒の中でもやけに響く、重く、低く、人間の本能に直接語りかけるような 声を、いや、もはやこれは号令だ、を掛ける。 「ミセス・シュヴルーズ?」 「は、はい?」 幽香が、非常に優しい声でシュヴルーズに声を掛ける。 周りの喧騒は、幽香の先ほどの一声で静まり返っていた。 「普通は生徒の前に、先生が手本を見せる物じゃなくて? ―――ミセス・シュヴルーズ?」 幽香の、「異論は許さない」と言う、確固とした感情の籠められた言葉は、 それは言霊となってシュヴルーズの考えを侵食する。 「え、えぇ、そうですね。わかりました。では私が手本を見せます」 そう言ってシュヴルーズは、土を出すと、それに魔法を掛ける。 するとその土は、金の輝きを放つ金属に変化する。 「あら、凄いですね先生。それは金ですか?」 幽香は心底感心した風でシュヴルーズを見て、声を掛ける。 それに対してシュヴルーズは自嘲したような 笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。 「いえ、これは真鍮です。私は二つしか属性を掛け合わせられませんから。」 シュヴルーズの自分を見下すような言葉に、幽香はポツリとつぶやく。 「ふぅん―――なんだ、これなら、まだ魔界の人形の魔法の方が高度だわ」 「え?」 幽香のぽつりと言った一言は、近くに居たルイズにしか聞こえていなかった。 「ミセス・シュヴルーズ?」 「は、はい、何でしょうか・・・?」 「よろしければ、私に一度やらせて戴けません事?」 「え?」 シュヴルーズは、不思議そうな表情をしながら、疑いの念の篭った声を上げる。 その幽香の申し立てに、ルイズが反応する。 「や、やめてよ幽香!私が恥かいちゃうじゃない!」 「見てなさいルイズ―――これが、私の実力って言う物よ」 幽香は、あたかも自分がこの空間の支配者のごとく、 いや、事実そんな状況だ。誰もが、学園長室に居る三人ですら、 遠見の鏡を使ってこの状況を覗き見ている。 「行くわよ―――」 幽香の宣言に、全員が息を呑む。 そして―――幽香の魔法、土を真鍮に変える魔法が使われた。 それは、貴族の使う杖と言う、それなりの長い時間を掛けて作られる杖と言う 魔法媒体無しで振るわれた。 「―――出来たわ」 そして、その土は見事金の輝きを放つ別の金属、真鍮に成り代わっていた。 「――――――!!」 その歓声は、どこまでも無音であった。 ただ、ルイズを初めとする、学園全員を、震わせ、叫ばせる物であった。 そして、幽香は言う。 「ルイズ?」 幽香の突然の呼びかけに、ルイズは驚く。 「な、何よ?」 「ルイズ、こっちにいらっしゃい。もしかしたら、 貴方に魔法を使わせられるかも。」 「なっ!」 「「「なっ!?」」」 教室のほぼ全員が驚きの言葉を上げる。 もちろん、校長室の三人も、である。 「どうするの?ルイズ?私のやり方―――やってみない?」 「当然、やるわ!」 ルイズは、もしかしたら今までの自分の評価をひっくり返せるかもしれない その考えだけで、走ってやってきた。 それはそうだろう。幽香は、完全に魔法の素人の筈なのだ。 その幽香が一発で魔法を成功させた。つまり、それは自分にも 魔法が使えるのではないか―――? そう、考えさせるのに十分であった。 「偉いわねルイズ・・・よく来てくれたわ」 ただ、ルイズには、一つ心配なことがあった。 何故か、幽香に良く解らない迫力と言うか、 周りの人に、一切の反論を許さない、ナニかが渦巻いていたのだ。 「待ってね・・・」 幽香は、またシュヴルーズの用意した土に何処からか 出した種を蒔き、宣言する。 「フラワーマスターの名において宣言するわ。 ―――咲きなさい」 すると、ルイズ、この中で最も博識なタバサですら見たことの無い花を咲かせる。 その花を、ルイズの花に近づけると、ルイズは意識を失った。 「ふふ、いいわ。さぁ―――!」 その光景を見ていたオールド・オスマンと、コルベールは、ほぼ同時に叫んだ。 「いかんっ!」 すぐさまその幽香の行動を止めに行くが、幽香の鏡越しの視線と、 満面の笑みを見ると、一瞬でそんな考えが吹き飛ぶ。 元々、動くことすら出来なくなっていたロングビルは、「ひっ」 と言う声を上げて、失神した。 使い魔は、そのメイジと実力差があると、メイジから主従の関係を取り除こうとする。 幽香は、正にそれをしようとしていたのだ。 幽香は、嬉しそうに叫ぶ。 「さぁ、これで私の使い魔生活も終わり―――よっ!」 光が走った。
https://w.atwiki.jp/zensize/pages/799.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】アニメ 【名前】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 【属性】ヴァリエール家の三女 【大きさ】153サント(153センチ) 【長所】ツンデレ貧乳が流行ったきっかけみたいなキャラ 【短所】名前が長い 【備考】ゼロの使い魔の世界観では長さで「サント」という単位が使われているが才人の身長と比較するに センチメートルと大差ないと思われる 参戦 vol.1
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/194.html
「てんくうちゅうしんけん?何それ?」 ロム・ストールの発した聞いたことの無い単語を不思議に思うルイズ 「悪を断ち、弱きものを守る正義の拳法、俺は亡き父の遺言によりそれを用いて旅を続けていた」 「ふ~ん・・・、ってそんな話をしている暇はないわ!今すぐ契約するわよ!!」 「契約?何の?」 「主と使い魔の契約よ!今から貴方は私の使い魔になるのよ!」 ルイズは力みながら説明した 第1話 新たなる大地!その名はハルケギニア! 「つまり使い魔とは君たち魔法使いのしもべになること、俺は君に召喚されたから君の使い魔として契約をしなければならない」 「そうよ、物分かりが早くて助かるわ、では早速・・・・」「断る」 「んな!何を言っているの!貴方は私に」 「君達魔法使いが伝統に従うように俺には亡き父の遺言に従って悪を討つ旅を続ける義務がある。それを途中で止めるわけにはいかない」 「そーいうことなら私も言うわよ!召喚のやり直しは出来ないのからもう私には貴方に使い魔になってもらうしか道がないのよ!」 ロムの言い分にルイズは真っ赤な顔をして反論する ルイズは思っていなかった まさか貴族である自分が平民(?)であるロムからここまで拒絶されるとは さらに周りの見回すと既に契約を済ませた級友達はそれぞれ使い魔の自慢話をしつつルイズをニヤニヤしながら見ている 当初の予定なら今頃自慢話の中心にいるのは自分のはず・・・・ しかし現実はそうではなかった ルイズの涙腺は爆発寸前だった (気の毒だが俺は一刻も早く仲間達の戻らなければならない。) ルイズに同情しつつ、ロムは手を空に掲げた (彼女の話からここはクロノスではない事は確かだ。だが彼女は俺をこの世界に呼ぶ事が出来た) (っという事は戻る事も可能なはずだ・・・・、よし、剣狼よ!我に導きを!!) しかし何も起こらない (ばっ・・・馬鹿な!剣狼が現れん!?) 父から受け継いだ狼の紋章を持つ剣、剣狼が今まで自分の下に現れないとはこれまでに無かったのだ さすが多くの修羅場を乗り越えたロムもこれには焦った 「聞きたい事がある」 「何よ!」 ロムは少し青い顔でルイズを見る、ルイズは再び目に涙を溜めていた 「帰る手段はあるのか」 「無いわよ!サモン・サーヴァントは呼び出す事しか出来ないのよ!」 「・・・・本当か?」 「本当よ!嘘付いてもしょうがないでしょ!」 少し思考した結果・・・・ 「わかった、君の使い魔となろう」 「ほっ本当!?本当に本当!!?」 「ああ、ただし帰る手段が見つかったら必ず帰る、それまで俺が使い魔としての働きをする」 ルイズは片手で涙を拭い、胸に手を当て息を吸った 一度は閉ざされたと思われた道に光が差したのだ・・・・・・ 「ではコントラクト・サーヴァントを始めるわよ。そこに座りなさい」 ロムは言われるままに膝を地に付ける、するとルイズは目の前に杖を掲げた 「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ド・ル・ブラン・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 (成る程、これが契約か・・・・これで俺は、ってな!?) ルイズは呪文を唱えたあとロムに顔を近づけ、口付けを交わした 「ふう、これで契約は終わりよこれであんたは私の使い魔になったわ」 「・・・・・・・・」 唖然としたロムはルイズの顔をじって見ていた その透き通っている目に思わずルイズは頬を赤らめる 「なっ何よ、ひょっとして照れているの?しょ、しょーがないじゃない!私だって好きでやってるわけじゃないんだから・・・・」 「いや、女に迫られるのは慣れているがいきなり口付けをするのは初めてだと思ってな。意外と大胆なのだな」 ルイズの顔が全面真っ赤になる 「仕方がないでしょこれが儀式なんだから!それより今からあんたは私の使い魔よ!!」 「ああ、出来る限り努力しよう・・・む?体中が・・・・あ、熱い!!」 ロムの左手の甲から文字が浮かび上がる 「それは使い魔のルーンよ、使い魔になった証拠よ」「ふむ、珍しいルーンだな、どれもっと良く見せてくれないか」 コルベールがロムの左手に自分の手を添える、するとコルベールが段々悩ましい顔になっていった (こっこれはどういうことだ!?この平民何かおかしい・・・・!これでは・・・・) 「もういいか?」 「あ・・・・、すっすまん、では皆、教室へ戻るぞ」 ギャラリー達が宙に浮き始め、建物の中へと入っていく。 色々話している声があったがもちろんそれはルイズの事であった 「ルイズの使い魔にはあんな平民がお似合いだな」 そんな声が聞こえた気がする 「なんだ、マスターは飛ばないのか」 「うるさい!さっさと行くわよ!全く、何で私の使い魔が平民なのよ!」 ルイズはまだ怒っていた その夜・・・・ ルイズの部屋にてロムは窓から夜空を見上げる 「ふむ、この世界の月は2つあるのか」 「そんなの当たり前でしょ」 「俺の世界には太陽が2つあるが・・・・」 「太陽が2つ!?暑くないのそれ!!?」 「いや、それほどでもない、環境はこの世界とはあまり変わり無い。それに俺が仲間と共に旅をした場所には全てが氷でできた大地もある」 「あんた今までどんな生活してきたのよ・・・・」 ルイズは呆れながらも言う ロムはルイズに自分の世界の事を話していた。自分の事や、世界に住人の事、そして仲間達と共に旅をしていたこと 「要するに貴方の世界の住人は貴方の様に体を鋼で包み、それ所か別の物に姿を変えることができるのね。じゃあ貴方も姿を変えることができないの?」 「できん、俺はクロノス族に属している。クロノス族は人間の姿が基本だ」 (何よそれー!平民の使い魔を連れているなんて馬鹿にされないためにずっと姿を変えさせておこうと思っていたのにー!) ルイズがぶわぶわと長い髪をかきあげる ロムが再び口を開ける 「しかし君を悪人から守ることはできる。天空宙心拳は人を活かす拳だ」 確かにロムは見掛けかしてとても強そうだ 顔立ちも昔家に招待された高名な騎士と似ている しかしその騎士との決定的違いは魔法が使えないという事 もしも悪人が魔法を使ってきたらあっという間に吹き飛ばされてしまいそうだ 「まぁ期待しておくわ、それよりもあんたにやってもらうことは沢山あるわよ!覚悟しなさい!」 「ああ」 ロムがこくりと頷く 「じゃああんたの寝床はそこ」 ルイズが指を床にさしたあとロムに毛布を渡す 「ああ、野宿には慣れている」 それからブラウスのボタンを一つずつ外していき、下着姿となった 「なっ、なにをしているんだ!」 ロムがすっとんきょうな声をあげる 「寝るから着替えるのよ」 「何故人前でやる!」 「別に、使い魔に見られたって何ともないわ」 迫られるのは慣れていると答えたが元々女性自体に慣れてないロムは流石にルイズの行動にまたもや唖然とした 「それとこれ朝までに洗って置いてよね」 っと言って純白の下着類を渡す 「少し、夜風に当たって来る・・・・」 ロムがドアノブに手を掛ける 「あらそう、言っておくけど帰るなんて事は考えない方がいいわよ。明日から雑用三昧だから、それじゃおやすみ」 一度召喚された場所へと戻るロム 「あの時剣狼は確かにこの手にあった、っということは剣狼もこの世界にあるはずだ。」 自分の手のひらを握りしめる 「バイカンフーを呼べば次元を貫いて下の世界へ戻れるはず、きっとクロノスへ戻ることができる」 空に浮かぶ2つの月を見上げる 「ジェット、ドリル、ジム。俺がいなくなった世界で何を思っている?」 共に父が印した狼の印を探す旅を始めた仲間達、夜空を見ていると彼等の顔が浮かび上がる 「レイナは今頃、泣いているのか?」 自分に良くくっついていた可愛らしい妹が大きな月に浮かび上がる 「待っていろ皆、俺は必ず帰って見せる」 そっとドアを開けると薄暗いランプに肢体を照らしながらすやすやと眠るルイズがいた 「だが、俺はこの娘を守る事が・・・今後の日課だな」 ルイズをレイナに照らし合わせながらロムはランプの火を消した おまけ 金髪の少年がセミロングの髪の少女と共に学院のベランダに出ていた 「確かに君の言う通り今日の夜空は星が多くて美しい・・・・、素晴らしいよカレン」 「ありがとうございますギーシュ様・・・・」 カレンと呼ばれた少女は両頬にそれぞれ手を当ててうっとりしていた 「おお、今蒼い流星が流れたよ」 「私も見えました、まるで妖精が夜の運河を滑るように・・・・」 「カレン、夜が深くてもこの星の輝きの下なら遠く都を探すことができるよ。それに、今は君の顔をしっかり照らされていてとても美しい・・・・」 「ギーシュ様・・・・」 二人は互いの唇を合わせようとする、すると下の方から足音が聞こえる 「誰だ?二人の時間に割り込んで来た無粋な者は」 下を見ているとそこにいたのはあのゼロのルイズが召喚した平民であった (全く、貴族の楽しみに土足入ってくるとは。これだから平民は・・・・) 「あの方・・・・素敵」 (な、なんだってー!) 「あのしなやかな体付きを思わせるスマートな鎧、キリッとした目付き・・・・素敵ですわ・・・・。でもあの人はあのルイズの使い魔で平民・・・・ああ、何この気持ち!?これが恋心!?」 拳を握りしめて男を睨み付ける (あの男平民でありながらこの僕から(何人もいる)ガールフレンドを誘惑するなんて・・・・、・・・・この代償、高くつくよ・・・・) しかしその後酷い目にあうのは自分だったりする・・・・